各位におかれましては,それぞれの分野に於いて,責任ある立場にてご活躍のことと拝察いたします。
今日我々を取り巻く社会は,世界的な経済低成長の中での円高ドル安による日本経済の危機,さらには驚異的な機械文明の発達による価値観の変貌,高度に発達した情報化社会のもたらすプライバシーの侵害等々の問題点を包含しながら,21世紀目指してさらに高度にかつ複雑に発達を続けています。
このような時こそ,一人ひとりがその社会的責任を自覚し,強い信念と情熱を持ちそれぞれの分野で努力していかなければなりません。
そのためには,我々一人ひとりがそれを自覚し,広く友を求め互いに切磋琢磨する中で,自己をきたえ磨き,さらに友情,信頼,協力の精神を育てることが必要だと思います。
首都圏50km圏内にあり,急激な人口増加によって茨城県下19番目の市として誕生した牛久市にとって,次代を担う青年の育成は,重大な課題の一つであります。
青年会議所は,「自己の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」の三原則をもとにして,全国に広がり,現在740余りの都市に6万余人,また世界93カ国に47万余人の会員を有し,全国的,国際的な連携をもって活動を続け,そして人種,国籍,性別,職業,宗教の別を問わず,誰でも自由に参加できる団体です。
明るい豊かな社会の実現をめざし,次代の担い手たる責任感を持った20歳から40歳までの青年の集りである青年会議所に参加することは,大いに価値ある試みであると考えます。
皆様の深い御理解と御協力を賜り,青年同士の参加を希望してやみません。
1986年6月17日 牛久青年会議所設立準備委員会 委員長 大野 喜男
水と緑と伝統の町牛久市は,首都圏のベットタウンとして飛躍的な発展を遂げてきた。
茨城県下19番目の市として誕生した新生牛久市が,10万人都市を目指して新たな出発をした今,郷土愛に燃え,郷土発展の原動力にならんと,若き力の結集をみた。
この日を機会に,我々若者は,責任と義務を自覚し,自らを練磨し友情の輪を拡げ,青年としての英知と勇気と情熱を結集し,新しい時代の担い手として行動し,地域社会と世界平和の推進力として邁進することを誓い,ここに牛久青年会議所の創立を宣言する。
1986年9月28日 (仮)牛久青年会議所 理事長 大野 喜男