11月例会「私たちの牛久体験記 ~地域資源に触れ郷土の素晴らしさを知ろう!~」
11月例会「私たちの牛久体験記 ~地域資源に触れ郷土の素晴らしさを知ろう!~」

秋深まり手元に冬の寒さも感じられる季節、11月末の日曜日の朝、牛久市の女化にある木造平屋建ての旧校舎にて例会が開かれました。昭和初めの懐かしい雰囲気に包まれる旧岡田小学校の女化分教場は、牛久市に唯一現存する戦前の木造の学び舎です。

 

「私たちのうしく体験記~地域資源に触れ郷土の素晴らしさを知ろう!~」と題した牛久青年会議所(JCI牛久)の今回の事業は、地元牛久市の小学校高学年の子供たちに、自分たちの住む街でも普段実際に手を触れる機会が減ってきた畑と農業にスポットを当て、地域資源に目を向け郷土の魅力を知っていもらい、次世代を担うころには懐かしい大好きなうしくと思い出してもらえることを目指して行われました。

 

昨今、他の地方自治体と同様に、地域の農業は後継者不足や耕作放棄地のような課題を抱えております。

そこで、牛久市の特産品である、うしく河童大根のリモート通信を活用した疑似収穫、ならびに地元の農家さんたちとの交流を参加者の子供たちに体験していただきました。

 

第一部では牛久市の農業について、JCI牛久がプレゼンテーションを行い、その中で実際にうしく河童大根の収穫が行われている、うしくグリーンファーム現地に中継を繋ぎ、JCI牛久のメンバーが元気よく画面を通してリアルタイムに収穫・農家さんへのインタビュー・質疑応答を実施しました。収穫後には、畑で採れた大根がどのように出荷されているのかを学んでいただくために、JAうしく営農経済センターのお仕事の様子を録画にて視聴しました。

 

ランチタイムには、地元特産の材料を活かした特製弁当を子供たちにデリバリーし、ご家庭で昼食をとっていただきました。

 

午後の第二部では、女化分教場にお越しいただいた農家のお二人(佐藤さん・宮下さん)とリモートでパネルディスカッションを行い、子供たちの様々な意見や質問にお応えいただき、最後には彼ら一人一人が感じた想いを発表しました。これまで知らなかった牛久の農業の今をリモートでありながらも実際に疑似体験したことで、「うしくの野菜」「育て方」「美味しいところ」「種まきから収穫まで」「季節への対応」等々、率直な興味深い声を聴くことができました。

 

お休みの一日を割いて参加してくださった17人の子供たちには、うしくグリーンファーム特産の牛久の小麦粉「ゆめかおり」、牛久市栽培の菜の花を使った菜種油「OLIOオーリオ」と今年収穫したぶどうの100%ジュースを、参加賞としてお届けいたしました。

 

今回の事業により、うしくに育つ子供たちに、普段口にする野菜のこと、地元の農業を少しでも知っていただけたことで、大人になるまでに故郷うしくの他の様々な素晴らしい面を自ら調べ・学び、うしくへの郷土愛を醸成するキッカケとなっていただけたならば幸いです。