第36代理事長 小林 裕昭
第36代理事長 小林 裕昭

 

2021年度一般社団法人牛久青年会議所

第36代理事長 小林 裕昭

理事長所信

 

<はじめに>

 愛する地域の為に何ができるのだろうか、青年会議所に入会してから、自然とそのように考える時間が増えました。

 

 私は、2017年の第2回定時総会に初めてオブザーブをさせていただき、翌月の理事会で承認を得て、一般社団法人 牛久青年会議所の一員になりました。当時の私は入会について軽く考え、仕事に繋がれば良い、人脈が広がれば良いと、自分本位の気持ちで入会しました。

 ただすぐに、そのような気持ちで入会したのが恥ずかしくなる出来事がありました。担当例会が開催間近の委員会に配属され、例会のリハーサルを何度も重ねていく中で、同年代の人たちが本気で取り組む姿を見て、心を打たれ、心を入れ替えました。右も左もわからないなりに本気で取り組み、事業当日を迎え事業を終えた時は、普段の生活では得られないなんとも言えない達成感を感じました。

 当初軽い気持ちで入会した私ですが、それをきっかけに青年会議所活動に邁進して参りました。青年会議所は人を変えるきっかけが沢山ある団体です。きっかけになる場面は至る所にあります。そのきっかけを与えるのも作るのも私たち、青年会議所のメンバーになります。熱意のある行動をすることで誰かの気持ちを変えて、その思いが地域を変えられる、そういう団体であることを意識して青年会議所活動をして参りましょう。

 現在、青年会議所の平均在籍年数が5年と言われています。私自身も34歳の時に入会いたしました。入会からわずか5年目で理事長職をさせていただけるのは一般社団法人 牛久青年会議所では異例のことだと思いますが、経験年数が短いからこそ伝えられることもあると思います。経験年数が少なくても、自身の可能性を信じ地域の為に行動できるメンバーを増やすことが、私に与えられた一つの課題だと捉え2021年度邁進して参ります。

 そして、現在猛威を振るう新型コロナウィルスの影響は、2021年度も至る所に及ぶことが予想されます。今までの価値観が変容し、新しい時代を迎えざるを得ない時だからこそ、私は青年会議所の本来の姿を明確にして行動していくことが求められると思います。このコロナ禍の中で私たち一般社団法人 牛久青年会議所はどういったことをしていくのかは、多くの人たちが見ていると思います。その人たちの期待を裏切らないよう、一般社団法人 牛久青年会議所のメンバーとして責任と誇りを持ち運動展開して参りましょう。

 第36代理事長を仰せつかるにあたり、今日までの先輩方が築いてこられた全ての運動・活動に深く敬意と感謝を表し、所信を申し上げます。

 

<仲間づくり>

 私たち青年会議所は多様性溢れるメンバーで構成されています。各々の個性が交わることでより良い変化が生まれ魅力溢れる団体になります。一般社団法人 牛久青年会議所が魅力ある団体であり続ける為にも、会員拡大が必要だと考えます。青年会議所で過ごす限られた時間は、会員同士が一生涯の出会いに巡り合える最良の期間であると感じています。この出会い、存在こそが青年会議所の有する最も魅力的な価値の一つであり、この出会いを増やしていくことが組織の成長・発展へと繋がり、輝く牛久を創造する礎になると考えます。そのためにも、会員の拡大は毎年永続的に入会者が増加することが理想であり、今一度組織全体の課題として再徹底した上で、手法を見直し、持続的に会員拡大を行える仕組みを構築し、一人でも多くの青年と出会い、運動を共にする好循環を生み出して参りましょう。

 現在、会員拡大に繋がらない要素の一つとして青年会議所のメンバーが、青年会議所の魅力を伝えきれていない事に原因があると考えます。自分たちの行っている運動を人に伝える際に、きちんと自分の伝えたいことを分かり易く伝えていることができているのでしょうか。まずは、私たち一般社団法人 牛久青年会議所のメンバーが青年会議所の魅力を伝えられるようになる為に、伝える力を養う必要があると考えます。まちの未来に向けての思いや青年会議所の魅力を伝える際に、難しく自己満足的な表現に留まることのないよう、伝える力を学ぶ事が必要だと考えます。

 そして、組織の活性化を目指す上でメンバーの定着も会員拡大と同じくらい重要です。近年、新しい仲間が増えた反面、会に所属しながらもJC活動に参加できていないメンバーが多いという現状があります。組織的な行動力を生むためには、メンバー間の交流を深め、お互いを信頼し合い、強い結束が生まれる繋がりが重要で、強固な人間関係を構築する必要があります。メンバーが一般社団法人 牛久青年会議所の一員であるという意識を強く持ち、メンバー全員が仲間と言える関係を構築して参りましょう。

 

<次世代育成>

 いつの時代も次世代を担っていく子どもたちは地域の宝であり、次世代育成は未来に向けたまちづくりであると考えます。現在、各地域では都市部への人口流出が起因となり核家族化や少子化が進み、地域社会での地縁的な繋がりや、人間関係が希薄化している中、子どもの成長の糧となる様々な体験や機会の場が減少しているといわれています。地域社会での人間関係の希薄化は、地域の持つ伝統や歴史への認識が薄れていってしまうという恐れがあります。まずは牛久の子どもたちが、自分の育ったまちについて知識を深め、誇りを持ち、ここで育って良かったと思えるようにすることが必要だと考えます。

 地域の未来を担う次世代育成の為には、郷土を想う心「郷土愛」を育成する必要があります。次世代を担う子どもや若者たちが、牛久に住み暮らす様々な世代と交流し、地域の現状について考える機会を提供し、自身も地域をより良くしていくことができる当事者であるとの自覚を促します。

 地域の持続的な発展の為に、どの世代も絶え間なく愛着を持ってもらう事が必要だと考えます。子どもたちが、将来大人になった時に牛久の良いニュースを自分の事のように喜び、それを誇りに思い、また牛久の役に立ちたいという思いを持つためには、青少年期に地域と深く関わることで、地域に対する愛着を育む機会を得る必要があります。そこで、牛久の未来を担う次世代と共に、地域資源を活用した忘れがたい体験を通して、「郷土愛」を生み出して参ります。さらに、この運動を広く伝播することで、愛する郷土の発展に繋げ、そして郷土の未来を切り拓いていくことのできる次世代の育成を目指して参りましょう。

 

<人材育成>

 青年会議所は修練・奉仕・友情の三信条のもと、自らが率先して行動し、「明るい豊かな社会」の実現のため活動・運動を行っています。そのような使命をもった私たちは、自己を変革し、様々な成長の機会に対して果敢に挑戦し、自身の持つ能力を向上させることで、周囲にポジティブな影響を与えることができるリーダーシップを発揮する必要があります。

 メンバー一人ひとりがそうなれるようにリーダーシップについてしっかりと学ぶ必要があります。明るい豊かな社会を創り出す為に、今一度、自分自身を見つめ直すことで自己分析をし、一人ひとり自分自身の行動の指針となる、ぶれない想い・志・表現し伝える力を身に付け、家庭、会社、地域で指導力のあるリーダーとなる為に自己研鑽が必要です。

 そして、本年度は経験年数の長いメンバーが多く卒業していく状況の中で、経験が浅いメンバーにどのように一般社団法人 牛久青年会議所の理念や歴史、運動意義を紡いでいくかが重要となります。主に今後青年会議所を担っていくメンバーに学びの場を提供し、会として同じ志や理念を持って行動できる人材を育成し組織の強化を図って参りましょう。

 

<組織の運営>

 我々が「明るい豊かな社会の実現」を推し進めるには、一般社団法人 牛久青年会議所が、地域から信頼され必要とされる組織となる為に、組織として規律が保たれ秩序ある運営が実施することが求められます。

 総務広報委員会の重要な役割の一つに総会の設営があります。総会をみればそのLOMの在り方が分かると言われているほど重要な場になります。年に2回開催される総会は、厳粛な雰囲気のもと執り行って参りましょう。

 そして、一般社団法人 牛久青年会議所の存在価値を高めること。それは、青年会議所運動を地域に向けてより効果的に発信することで、私たちが常日頃お世話になっている関係諸団体や地域住民からの理解を得られることに繋がり、ひいては新たな仲間を呼び込む力にもなり得ます。これまで、一般社団法人 牛久青年会議所が用いてきた手法を見直しつつ、より多くの方に私たちの運動を知っていただけるようにする為にも、発信対象にあわせてより効果的な広報をして参りましょう。

 

<事務局・財政局>

 事務局では、諸大会の設営、議事録の作成、スケジュール管理、対外事業の案内や動員など多くの役割があります。特に動員に関しては内容をしっかり把握しわかりやすく伝えることに努めて参りましょう。

 財政局では、年会費の管理、財政審査会議の設営、予算、決算の作成など重要な役割があります。各委員会が良い事業を構築していく為にも、予算の費用対効果をよく考え、最大限発揮できるようサポートし組織運営に努めて参りましょう。

 私たち一般社団法人 牛久青年会議所はこれまで、地域をより良くしようと活動する他団体との交流を深めて参りました。新型コロナウィルスの影響下でも、他団体といっそう協力し合い、団体の垣根を越えた交流をする機会を設け、地域についての情報交換やまちづくりへの意識を共有し、より強い連携を結ぶことで、地域を活性化させるきっかけを作って参りましょう。

 また、長年にわたり一般社団法人 牛久青年会議所の運動にご尽力いただいた多くのメンバーが卒業されます。事務局、財政局が起点となり、委員会の垣根を超えて取りまとめを行い、事業の立案から運営、設営までを残るメンバー全員が一丸となって行い、卒業生の今までの功績を称えると共に、感謝の意が伝わる卒業式を開催いたしましょう。

 

<アカデミーメンバー>

 毎年、新入会員が一般社団法人 牛久青年会議所の門を叩きます。一般社団法人 牛久青年会議所でも入会年数が浅いメンバーが多くなっています。その中で、入会3年未満のアカデミーメンバーが重要な担いを経験し、例会や会議などで様々なメンバーと交流することで、活動に共感してもらい、まちづくりの参画の楽しさを体験していただきます。

 一般社団法人 牛久青年会議所の運動を、立案から運営まで経験することで、自身の地域との関わり方や新しいモノの見方など新しい発見もあるはずです。

 

<2021年度卒業生>

 卒業するメンバーが今まで青年会議所活動を行ってこられたのは決して自分一人で行ってきたからではありません。メンバーが支えてくれたからこそ続けてこられたと思います。

 その感謝の気持ちを2021年度卒業生、全員で設営、運営を行い、「ありがとう」を伝える事業を行い、今後活躍されるメンバーに一般社団法人 牛久青年会議所の卒業生としての背中を見せる事業を行いましょう。

 

<結びに>

 一般社団法人 牛久青年会議所は1986年、熱き想いを持った志高き先輩方により全国で744番目の青年会議所としてここ牛久に誕生いたしました。以来、明るい豊かな社会の実現の為その時代に即した地域に必要とされる運動・活動を積み重ねて今日に至ります。

 先輩諸兄姉の皆様が築き上げてきた偉業に感謝申し上げ40周年に向けて、一致団結し運動展開して参りましょう。

 

本気でするから大抵の事は出来る

本気でするから何でも面白い