理事長所信
<はじめに>
近年、世界中で起こっている経済危機はまだ続くと考えられ、その余波は我が国日本にとっても様々な影響を及ぼしております。依然として増え続ける財政赤字、国際社会の亀裂、そして東日本大震災は単なる災害ではなく、迷走を続けあらゆる意味で存立基盤が脆弱に成り果てていた日本に追い打ちをかけ、我が国の衰亡の危機、国難ともいえる状況に追い込んでいると考えます。東日本大震災と原子力発電所事故によって突きつけられた東北と日本の復興、国難の時代にあっても決断できない政治への不信、バブル経済崩壊後からの失われた30年になる可能性すら感じる経済不安、さらには領土・領海が脅威にさらされる安全保障問題など確かな道筋が見えず、我が国は決して先送りをすることのできない多くの問題を抱えています。一方、日本は世界で最も少子高齢化が進んでいる国となり、労働力が急速に減少しています。現在のような状況では、先行きの見えない不安が連鎖して行き、地域やそこに暮らす人々の「笑顔」は失われつつあります。
また豊かさを追求した結果、自然界からの警鐘とも取れる現象や災害、人と人との繋がりの欠如からくる人間関係の希薄化によって「自分さえよければいい」といった利己主義を生み、地域コミュニティーは失われ地域に根付いた文化は日常の多忙さで人々の意識から影を潜め、日本人としての誇りが失われつつあると思います。このような社会情勢を踏まえ、私たちはもう一度日本人が大切にして来た世の為人の為に、自らに課せられた責任を果たそうとする精神を取り戻さなければなりません。
<青年会議所の基>
1986年、認証番号744番、社団法人牛久青年会議所が創立されました。あれから27年、次代を担う青年の集まりである我々社団法人牛久青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現に向け真剣に考え、多くの市民の「笑顔」を創り出して来ました。これは諸先輩方の熱き想いの結晶であり、我々メンバーの財産でもあります。我々はこの「笑顔」を次世代へ向けて繋ぎ、そして新しい「笑顔」を創り出して行かなければなりません。27年が経った今も「修練・奉仕・友情」という三信条を柱とした当時の若者たちの熱き想いは脈々と受け継がれ、「明るい豊かな社会」の実現を目指す我々は、時代に即した運動を行っております。私はこの運動の先にある街の未来像を想う時、人々は街に愛着や誇りを抱き、夢や希望で満ち溢れ、そして思いやりのある心で支え合っている姿が目に浮かび、人々の表情は、笑顔であふれていることでしょう。社団法人牛久青年会議所の固い絆で結ばれた私たちが、まず率先してそのような未来を創り出し、未来への架け橋の先導者となろうではありませんか。
青年会議所運動を通し私たち青年の熱き想いが、街で暮らす人々の「笑顔」となって広がっていくに違いありません。そのためには我々青年会議所内部の運営も円滑に行うことが重要であります。会議の運営は基より、財務がしっかりしていなければ青年会議所運動は行えません。問題点がある場合は素早く改善し、組織の運営に努めて下さい。また、各事業が円滑に実施されるよう情報を共有化し、メンバーが積極的に参加出来る青年会議所運動を目指すと共に、メール等便利なツールが多様化した現代だからこそメンバー同士の思いやりが通う組織づくりを心がけて参りましょう。
そして、青年会議所運動をより多くの市民の皆様へ素早く発信し、ご理解とご協力を頂きながら「地域に必要とされる青年会議所」を目指しましょう。 また、本年は一般社団法人への移行が決定しており、その移行業務を円滑に行わなければなりません。そして移行後も青年会議所運動が円滑に遂行出来るよう取り組んで参りましょう。
<笑顔あふれる仲間づくり>
我々は、仲間に愛着を持ち、組織に愛着を持ち、そして地域に愛着を持った人々の集りです。つまり、愛着心によって繋がっていると言っても過言ではありません。しかし、この愛着心を持続させるためには常にメンバーや青年会議所のために何が出来るのか、周囲のコミュニティーやこの地域の為にどのような発信が出来るのかを真剣に考え、実行していかなければなりません。その為には、やるべきことを適宜適切に行う意識を皆で持ち、我々の運動をより多くの方々に広め、賛同して頂くよう運動を展開して参りましょう。この数年で多くの卒業生を送り出し、組織の存続に大きな影響をもたらしています。会員拡大に対し他人事ではないこの現状だからこそ、メンバー全員が心を一つにしてそれぞれの役割を持って取り組んで参りましょう。また、我々の最大の理解者であります諸先輩方との連携を大切にし、後継者に「社団法人牛久青年会議所に入って学んで来い」と言って頂ける組織を目指し、利他の心で会員拡大に邁進します。未来の共通の「笑顔」を創るために組織の活性化を目指しましょう。
入会以来、社団法人牛久青年会議所で多くのメンバーと交流し互いに切磋琢磨して参りました。40歳までという限られた時間の中で有りますが、家族・会社・友人等の理解の下、貴重な財産を積み上げさせて頂いていることに心から感謝しております。これからも、各々の時間を尊いものとして、更なる交流を通して愛着を持ってまちづくりに取り組んで参ります。「笑顔」多き組織は、魅力ある組織なのです。
<笑顔あふれるまちづくり>
牛久市は様々な環境の中で人々が暮らしており、その価値観も多様化しています。そのような状況において、我々が明るい豊かな社会の実現を目指すには、まずは相手を知ることが重要であり、牛久市の様々な人たちと多くの交流を持つ事が大切だと考えます。まちづくりを標傍している私たちが、そのような場を作り積極的に交流をしていきましょう。そして交流を通して相手の立場を理解し思いやりの心でお互い支え合うことにより、まちで暮らす同じ市民としての絆も強くなっていきます。この取り組みが我々の使命であり、笑顔あふれるまちへの大きな一歩であると考えます。更に交流を通した人と人の触れ合いは、自分自身の視野を広め、自分自身を成長させてくれることでしょう。そこには、知っているようで知らない新たな発見があるはずです。まちづくりを志す我々が自らの枠から飛び出して、笑顔あふれるまちを描いて参りましょう。
<笑顔あふれる次世代育成>
今日の日本社会では、子ども達を巡って様々な問題が取りざたされています。これまでも度々注目されてきた凶悪犯罪の低年齢化、繰り返し報道される虐待やいじめなど、大きな事件や事故に至らないまでも物事に対して意欲が低く自己肯定感が持てない、さらに、他人とのコミュニケーションが上手く出来ない等の問題が多く挙げられます。このような社会問題の中では、いつまでたっても元気で笑顔が絶えない未来を創造することは出来ません。
我々、社団法人牛久青年会議所メンバーは、正に子育て世代の当事者であります。また自らが親でなくとも、次世代を担う子ども達の育成に携わることは重要であり、この地域の発展には必要なことであります。 そこで、子ども達には学校では深く学ぶことの出来ないこと、世の為人の為に自ら行動出来る体験を通して、道徳心を持ち社会的に「自立」した個人としての成長と他者や地域社会と共に生きる力、即ち「共助」の精神を育む事が出来る育成事業を行い、人間力を高めて参りましょう。このような学びや体験を通して地域への愛着心が生まれ、未来のリーダーとしての自覚も備わり、子ども達が明るく元気で「笑顔あふれる地域」を創造していけるのだと考えます。
まずは、子ども達に道徳心を持ち自立と共助の精神を育むという共通の目的を共有し一歩一歩着実に行動しましょう。 それらが次世代を担う子ども達の「笑顔」に繋がり、自信を持って夢や希望があふれることになるでしょう。
<必要とされる組織>
地域企業の安定及び持続発展は、まちづくりの推進力を高める重要な要素でもあり、地域の「笑顔」の源でもあります。地域を明るく「笑顔」にする為には、我々青年経済人が率先して取り組まなければならない役割を担っています。今日の経済情勢の中で、企業経営を行っていくのは決して簡単なことではありません。しかし、皆が誇りを持てる組織を創るために青年経済人として、また指導者として大きな自覚が必要と考えます。経済的役割を果たすための学びと社会的役割を果たすため社会貢献の実践を通して「文化力」「社団法人牛久青年会議所の組織力」を更に高めていく必要があります。 青年経済人として、また指導者としての資質が向上する実用的なスキルや情報が得られるセミナーの開催や、企業が地域社会に貢献出来る活動の場を提供していきましょう。事業を通じて共に学び、地域企業や社会に求められる組織にしていきましょう。笑顔あふれる社会の実現は、地域の「笑顔」が源です。この混沌とした時代だからこそ、地域企業にとっての経済的役割と社会的役割の資質を磨き上げようという共通の目的を持って地域企業と共に学び、共に実践し、困難な時代を乗り越えていきましょう。そのためにはまず我々が「誇りある組織」である事が重要と考えます。そのすべては、みんなの「笑顔」に繋がることになるでしょう。
<笑顔あふれる地球環境の創造>
地域企業の安定及び持続発展は、まちづくりの推進力を高める重要な要素でもあり、地域の「笑顔」の源でもあります。地域を明るく「笑顔」にする為には、我々青年経済人が率先して取り組まなければならない役割を担っています。今日の経済情勢の中、企業経営を行っていくのは決して簡単なことではありません。しかし、皆が誇りを持てる組織を創るために青年経済人として、また指導者として大きな自覚が必要と考えます。経済的役割を果たすための社会的役割を果たすため社会貢献の実践を通して「文化力」「社団法人牛久青年会議所の組織力」を高めていく必要があります。
青年経済人として、また指導者としての資質が向上する実用的なスキルや情報が得られるセミナーの開催や、企業が地域社会に貢献出来る活動の場を提供していきましょう。事業を通じて共に学び、地域企業や社会に求められる組織にしていきましょう。笑顔あふれる社会の実現は、地域の「笑顔」が源です。この混沌とした時代だからこそ、地域企業にとっての経済的役割と社会的役割の資質を磨き上げようという共通の目的を持って地域企業と共に学び、共に実践し、困難な時代を乗り越えていきましょう。そのためにはまず我々が「誇りある組織」である事が重要と考えます。そしてすべては、みんなの「笑顔」に繋がることになるでしょう。
<結びに>
混沌とした時代だからこそ改めて今、我々が自覚して「誇り」の精神を継承していくために、「誇りある組織」を創るために、社団法人牛久青年会議所の組織力を高め、人々の笑顔があふれる地域を目指した運動を行います。そして、我々社団法人牛久青年会議所は、家族や職場はもとより、我々の地域から必要とされ続けるために「笑顔あふれる仲間づくり」、「笑顔あふれるまちづくり」、「笑顔あふれる次世代育成」、「笑顔あふれる環境問題運動」を通して、人々の笑顔があふれる地域を創造して参ります。
創立以来の精神である「明るい豊かな社会」の実現には、「誇りある地域 牛久」を目指し、文化力を高める必要があります。そして、文化力を高めた結果、人々の笑顔があふれる地域になると確信します。
更に一歩踏み出し、街に、人に感動を与えましょう。 そして、我々社団法人牛久青年会議所会員一同で感動と喜びを分かち合いましょう。
その先に、「心からの笑顔」が生まれることを信じて。