
<はじめに>
一般社団法人 牛久青年会議所は昨年創立40周年という節目の年を迎えることができました。これもひとえに、今まで牛久青年会議所を支えてこられた先輩諸兄姉の皆様の賜ものであり、地域に根強く活動をしてこられた実績があるからこそ、今私たちは青年会議所運動をしていくことができています。急激に変化する時代の中で、2025年の崖といわれるようにDX推進問題、団塊世代が75歳を超え超高齢化社会への移行に伴う社会問題、企業による人材不足、物価高騰等、問題は限りなく多く、解決しなくてはならない課題が多岐にわたります。牛久市に目を向けても、少子高齢化による人口減少、それに伴う人材不足、地域経済活性化や交流人口増加など問題はいまだ多くあります。しかしながら、メンバー一人ひとりが責任と自覚を持ち地域を変えるという想いを胸に秘め活動していくことで、今の時代を変えていくことができると信じております。
私は26歳の時に、自分を成長させたい、ビジネスに繋げていきたいという理由から青年会議所の門をたたき、牛久ではない青年会議所に入会しました。青年会議所運動は、それぞれの地域で課題が異なり、地域資源の活用や広域性などもあり活動内容は多岐にわたります。
青年会議所運動を行っている中で、役職が上がっていくにつれ、郷土愛の醸成や地域のために、地域の子どもたちのためにという想いが日に日に強くなっていくのを感じながら活動してまいりました。そして、委員長を経験させていただき、終わった時には自分の住み暮らす地域をより良いものにしていきたいという想いが抑えきれないほど強く胸に残りました。そして新たに33歳の時に一般社団法人 牛久青年会議所に入会をさせていただきました。
私が青年会議所運動を行っていく上で常に意識している言葉はJCIクリードの「人間の個性はこの世の至宝であり、人類への奉仕が人生最大の使命である」という一文です。
人は一人では生きていくことができません。それぞれ様々な個性があり、輝けると私は思っております。青年会議所運動をしていると、役職が高い方の意見が的を射ていると感じることは多々ありますが、新入会員の斬新な意見が組織を変え、時代を変えることもあると私は思います。経験年数や、実績などはもちろん重要ではありますが、より良い社会の実現には、メンバー全員が臆することなく成長する姿勢を示していくことが何よりも重要です。また、人類への奉仕ですが、困っている人に手を差し伸べる直接的な支援ではなく、青年会議所として、社会の仕組みや課題の根本をとらえ、「明るい豊かな社会」の実現を高い志を持って挑戦していく姿勢が大切です。
<地域の魅力発信>
牛久市は、世界最大級の青銅製立像の牛久大仏をはじめ、牛久シャトーや牛久沼などの地域資源が多く、都心から1時間圏内とアクセスが良好でありながらも、田園風景や里山など自然豊かな環境が魅力的であります。
また、お祭りごとや、イベントなど行政や関係諸団体がかかわっている催しも多く開催され、人口は2017年をピークに減少傾向にありますが、様々な政策に着手しており、まちづくりを通じて交流人口の増加に繋げていけるように目指しております。そのような中で、一般社団法人 牛久青年会議所では今まで、地域資源を活用した事業や行政、他団体と連携をした町おこし事業を数多く運動展開してまいりました。昨年におきましては、一般社団法人 牛久青年会議所40周年記念事業大相撲牛久場所が開催され、市内外から多くの参加者を巻き込んだ事業を展開してまいりました。
そして、まちづくりを行う上で私たちの団体だけでは限りがあります。大きく地域を変革するためには、より大きな力が必要だと私は考えます。幸い私たちの団体は、先輩諸兄姉が積み上げてきた実績があり、行政や関係諸団体と連携して事業を行うことも少なくありません。ですがそのような環境の中でも今まで以上にアップデートをしていく必要があります。
まずは、地域の魅力とは何かを再確認する必要があります。誰に向けて、何のために行うのか本質をとらえ運動をしていく必要があると私は考えます。人は人でしか磨かれないという言葉があるように、多くの人と関わることで、互いに成長できるものだと考えます。そのためには、私たちが地域の魅力を理解し、次世代に繋げていく必要があります。未来を担う子どもたちには、牛久市の魅力を肌で感じてもらい郷土愛を育むことで、今後も地域を牽引する人材として成長し、シビックプライドの心を持って活気ある地域社会を築いてまいりましょう。
また、私たちはまちのために何ができるのでしょうか。交流人口の増加には、牛久市に理解や愛着を持ってもらい、移住する人や地域事業の担い手として地域の文化や伝統に触れることが必要です。地域資源を活用し、行政や関係諸団体と協力することで、まちづくりはできるものだと考えます。そのためにはまず、メンバーの参加意欲を高め、様々な団体と協力し、近隣地域に住み暮らす市民の意識を変える必要があります。新しいことに挑戦する勇気を持ち地域に変革の風を起こしてまいりましょう。
<同志発掘>
青年会議所は修練、奉仕、友情を3信条として20歳から40歳までの青年たちが、「明るい豊かな社会」の実現を目指し職業、国籍、人種、性別、宗教に関わらず様々なメンバーで構築されています。現在日本の青年会議所全体で、10年前に比べて会員数が約1万人減少しており、一般社団法人 牛久青年会議所も例外ではなく会員数は減少しております。そのような中でも、地域を良くしたい、仲間を作りたいと思う若者は地域にいると私は思います。
青年会議所は、品格がある青年経済人であれば、誰でも入会することができ、活動することができます。ただ中には、家族や会社から理解が得られずに入会したくても入会できない人がいると思います。確かに、青年会議所はお金や時間を使いますが、自己成長や地域貢献、仲間づくりなど普段の生活では得られないたくさんの財産があると私は感じております。そのため、会員拡大において私は、青年会議所のことをもっと知ってもらい、魅力的な団体であることを参加者やその家族に伝える場が必要だと思います。まずは、私たちメンバーが青年会議所運動のことを理解し、地域に対して発信していくためには、一人ひとりが同じように説明できるようになる必要があります。
また、会員拡大には、入会させて終わりではなく、積極的に参加を促すようにしていくことが重要です。入会したメンバーが何を望んで青年会議所の門を叩いたのかを知り、メンバー同士の交流する場を設け、入会者から新たな同志を発掘するなどコミュニケーションを積極的にとっていくことで、より組織が活性化することに繋がることでしょう。そして、青年会議所はメリハリがしっかりしているところも魅力的なところで、会議や例会などではしっかりと議論や事業を行い、交流会や懇親会では思いっきり楽しむことができるそのような組織だと思います。ただ、楽しいだけではなく、お互いが意見を言い合えるそのような組織を目指して共に会員拡大をしてまいりましょう。
<JC運動発信>
JC運動発信委員会は組織の屋台骨として、重要な存在です。理事会の設営、会員名簿の作成、備品の管理、ホームページの更新、例会でのセレモニーの司会など円滑に組織を回していく上で重要な役割を担当します。そのため、各委員会との繋がりを大切にし、連携を図り、自分から行動を起こしてまいりましょう。
私たち青年会議所は様々な事業を行っていますが青年会議所運動をうまく発信できているでしょうか。事業の発信は主にSNSやホームページで行っています。そのため、多くの方の目にとまるにはどうしたらいいのか今一度考える必要があります。また、年2回開催される総会は、私たちの年間事業計画や予算などを決める最高決定機関であり、多くの来賓や友好LOM、先輩諸兄姉の皆様に参加していただき組織の在り方を見ていただく重要な場になります。そのため、厳粛な雰囲気の中緊張感がある一般社団法人 牛久青年会議所らしい設営を心掛けてまいりましょう。
そして、広報活動はスピード感と情報量が重要になってきます。SNSをうまく活用し、適切な広報活動を心掛け、こまめに情報を発信することで一般社団法人 牛久青年会議所のファンを増やすことに繋がります。同じ事業に参加した内容でも当日や翌日に流すのと3,4日後に流すのでは見る人の体感が違ってくると思います。組織の本質的な内容を伝え、多くの人を巻き込む効果的な広報活動を行ってまいりましょう。
<入会5年未満メンバー>
一般社団法人 牛久青年会議所では、入会3年未満のアカデミーメンバーの割合が約半数を占めており、入会5年未満メンバーの割合は65%になっております。入会後は各委員会に配属され、アカデミーメンバーが主体となり事業を考える機会は少ない現状です。アカデミーメンバーが、青年会議所の本質を学ぶためには、自分たちで調べ、考え、多くの事業を経験し、失敗を恐れずに取り組んでいかなければなりません。また、入会歴の浅いメンバー同士で、一緒に考え切磋琢磨し共に学ぶ場を作ることで、お互いに意見を出しやすい環境を作り、今後の一般社団法人 牛久青年会議所の未来について考え、組織の一人ひとりが成長できる機会を作り自己の成長につなげていきましょう。
そして、青年会議所について多くを学び、理解を深めることで、自分たちが近い将来、上の立場になり指導するようになった時に、自分の中で強い芯を持てる人材に成長していきましょう。そのためには、知識がある方に教えをもらい自分の中に落とし込む必要があります。青年会議所には普段接することができないような方とも知り合うことができる機会の提供があります。多くの人の声を聴き他の団体以上に成長の機会は先に広がっています。臆することなく進んだ人材だけが、人一倍成長できると私は確信しております。一緒に多くを学び、未来を担う人材に成長するために一歩を踏み出してまいりましょう。
<専務室>
事業を構築するにあたり、背景、目的を調査し今、求められていることを把握することが重要です。一般社団法人 牛久青年会議所の組織の在り方を多くの人に知っていただくために的確に課題を見つけ発信しているのかを検討していくうえで本年度は専務室があります。また、多くの人に内容をわかりやすい文章で発信していくには、文章構成の仕方をメンバー全員が知っている必要があります。ビジネスにおいても様々な場所で文章による依頼文は存在します。青年会議所のブランドイメージを壊すことなく、多くの方の支持を得るためには、まず自分たちの組織や事業に対しての認識を改め、価値の高いものにしていきましょう。
そのためには、地域のニーズを調査し、時代に合ったものを展開していかなければなりません。私たちの会議でも同様のことを行ってはいますが、背景や目的ではなく、手法を先行して考えていないでしょうか。今一度私たちの運動が、対象者にとって価値のあるものとなり、社会に共感される内容になっているか再確認する必要があります。そして、自分のしっかりとした意志を持ち、私たちが行っている運動を通して、青年会議所の価値を高め、地域に必要となる団体となっていきましょう。
<事務局・財政局>
事務局・財政局は組織の中核として、青年会議所の運営を支える最も重要なポジションになります。役割としては、表に出て行動を起こすということはありませんが、組織の運営に関して、根幹から支えてくれる役割を担っています。事務局としては、議事録の作成、スケジュールの管理、対外事業への動員及び設営、財政局としては、会計の管理、コンプライアンスのチェックを行い、組織運営を円滑に進めるのに重要な組織の中核を担ってまいりましょう。
また、近年は入会歴が浅いメンバーが多く若いメンバーが増えています。会議の重要性や、対外事業への参加推進といった組織の中だけでは経験できないことを多く経験できるのも青年会議所の魅力の一つです。同じ地域の仲間だけではなく、日本、関東地区、茨城県内と多くの事業に参加することで成長ができる機会が青年会議所には存在します。その魅力を伝えるのも事務局・財政局の役割だと私は考えます。青年会議所は参加すればするほど、機会の提供が多くあり、仲間も増える魅力的な組織です。その魅力をメンバー一人ひとりに伝え活気ある組織を一緒に作っていきましょう。
そして、本年度もご卒業をされるメンバーがおります。組織の中核として活動し、一般社団法人 牛久青年会議所を支えてこられたメンバーになります。今までの青年会議所運動を振り返り、卒業されるメンバーに感謝の気持ちを伝える卒業式を設営してまいりましょう。
<結びに>
私は、青年会議所で多くのことを学びました。20歳~40歳までという年齢の中でしか活動できない組織であるからこそ、自分のことを奮い立たせ活動することができると考えます。また、青年会議所では普段出会えないような人と出会い仲間になり、一生涯の友となる機会の提供が多くあると思います。そのような中で、同年代同士が地域を良くするために活動できるのは、家族の支えがあり、職場で支えてくれている人がいる、そして一緒に活動している仲間の支えがあるということは忘れてはなりません。一人の力は決して大きくはありません。ですが、地域を変えようとする私たちの力は仲間の分だけ大きく強くなります。今一度私たちは家族のため、地域のため、今後未来を担っていく子どもたちのために何ができるのか、何のために運動をしているのかを考える必要があります。
40周年が終わり、今後45周年、50周年へと青年会議所運動の灯を絶やすことなく繋いでいくためにメンバー一人ひとりが臆することなく未来に向かって歩みを進めていきましょう。取り組む前から失敗することを恐れてはいけません。新しいことに挑戦するために、一つ一つを自ら進んで挑戦していきましょう。その過程で辛い時や苦しい時、逃げ出したい時などあるかもしれません。ですが、そういった時には、支えてくれている人のことを思いだしてください。青年会議所運動は一人でするものではありません。仲間と共にかけがえのない時間を一緒に過ごしていきましょう。